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■ 第33回大会報告

大会準備委員長 近藤 祐一(立命館アジア太平洋大学)

 異文化間教育学会第33回大会は、2012年6月9・10日に大分県別府市立命館アジア太平洋大学(APU)において開催された。
 6月8日にはあいにくのAPU名物「濃霧」の中、プリコンファレンスワークショップ「海外体験における学びをはかる−Eポートフォリオによる学生成果分析の可能性」、「発達障害を通して考える教育の多様性」、「グローバル人材育成のための初年次教育プログラム構築」に36名が参加し、異文化間教育、特に大学教育でのホットトピックについて精力的な討議が行われた。9日よりの本大会では、事前参加申し込みが157名であったものの、当日参加登録者が59名となり、最終的には216名の参加に達し、当初の遠隔地での開催の不安が払拭された。天候も持ち直し、キャンパスから広がる大自然の中で特定課題研究、基調講演、分科会、ポスターセッションなどを中心に熱心な研究活動の共有が行われた。今回の特定課題研究セッションでは、年間テーマ「ルーツからルートへ: ニューカマーの子どもたちの今」に基づき三名の提案者及び指定討論者により長時間のセッションが行われ、長旅の疲れもなく参加者は熱心に討論に参加していた。基調講演ではニューメキシコ大学名誉教授John Condon博士から "You Can't Go Home" の表題で異文化間教育の教育・研究に携わっている我々がどのように自分たちのミッションを見つめ直すのかについて問題提起がなされ、教育・研究・行政で多忙な参加者がこの基調講演により一度ここで立ち止まり、我々の生業について考える機会を与えられた。
 懇親会においても、APUらしいエスニック料理と大分の魚を中心とした食事と参加者間のネットワークで楽しんでいただき、また今回はインドネシア留学生を中心としたインドネシア舞踊(サマンダンス)のパフォーマンスによりAPUの多文化性を味わっていただいた。また、最終日には学生によるキャンパスツアーも行い、予定の40名を超える方々に、1,300室の混住寮であるAPハウスを公開し、異文化間教育実践の一端を紹介した。
 今回は交通も不便なキャンパスでの開催になったが、多くの参加者に異文化間教育の実験場であるAPUに来ていただき、実行委員会・サポートのAPU学生一同参加者の皆さんに御礼を申し上げたい。特にサポート学生は学会参加者と触れ合うことにより一層の成長が見られ、このような教育機会を与えていただいた異文化間教育学会に厚く感謝したい。

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