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■ 異文化間教育学会第37回大会のご報告

第37回大会準備委員長 齋藤 伸子(桜美林大学)

 異文化間教育学会第37回大会が、2016年6月4日、5日の2日間にわたり東京都町田市の桜美林大学 町田キャンパスで開催されました。
開催に先立ち、プレセミナー「ICTがもたらした「異文化」の越境―インストラクショナルデザインは教育実践の共通基盤となりえるのか?―」が6月3日、熊本大学教授の鈴木克明氏を講師として行われました。インストラクショナルデザインの基本的概念や代表的モデルの紹介と少人数の充実したワークショップで、実践に結びつく学びが得られました。
 4日、5日の本大会には事前予約者が177名、当日参加者が81名、ご招待等が5名、計263名の参加がありました。発表は個人発表52、共同発表7、ケースパネル2、ポスター発表20、計81となり、バラエティに富んだ内容となりました。
4日の初日は、特定課題研究、若手交流会、総会、発表、各委員会、そして懇親会が行われました。特定課題研究「異文化間能力を考える−多様な視点から−」では、異文化間能力(intercultural competence)とは何かという本質的な問いをめぐり、真摯な議論が展開されました。若手交流会では、「悩める若手研究者はいかにして未来を切り拓いてきたのか−キャリア形成に向けて−」と題し、研究者としての経験談を伺った後、グループトークが活発に盛り上がりました。どちらも、ドアを出てきた参加者の方々から、役に立ったという感想をいただいたのが印象的でした。
懇親会では、食べきれないほどの多国籍料理を味わっていただけたのではないかと思います。また、傍らで本学の学生団体「世界の友達」が「世界のカフェバー」を開き、世界の飲み物を提供いたしました。「世界の友達」は外国にルーツのある学生や留学生が活躍している団体ですが、自身のルーツについて質問されたり、提供している飲み物の原料の日本との違いを聞かれて答えられない自分を反省したりなど、参加者の皆様から多くの勉強をさせていただきました。
2日目は、公開シンポジウム、事務局企画事業と発表が行われました。公開シンポジウム「サービス・ラーニングにおける異文化間教育の視点」は、本学のサービス・ラーニング・センターとの共催で、サービス・ラーニングと異文化間教育との接点を探りました。事務局企画では、多文化系学会連携シンポジウムとして、「多文化共生社会における合理的配慮−障害平等研修ワークショップ」と題した講演とワークショップを行いました。いずれも、多様な現場を持つ参加者との意見交換をとおして相互に学ぶことのできる、意義のある企画だったと思います。
大会準備は時に滞り、学会事務局、理事の皆様にご心配をおかけする局面が多々ありましたが、学会の皆様のご指導とお心遣い、そしてご協力のおかげで何とか乗り切ることができました。懇親会でご挨拶した本学副学長が、桜美林大学は塀のない大学で、だれでもいつでもようこそと迎えられるのです、と申しておりましたが、ご参加いただいた皆様にその気持ちが伝わったなら幸いと思っております。
今回このような機会を与えてくださった異文化間教育学会に改めてお礼申し上げます。

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