異文化間教育学会第42回大会・日本国際理解教育学会第30回研究大会合同大会のご案内

「新たな時代状況における異文化間教育と国際理解教育の役割 - 国連SDGsの目標達成に向けた平和で持続可能な社会創りへの教育力をいかに担保していくか」

 今年2021年は、異文化間教育学会第42回大会と日本国際理解教育学会第30回研究大会を合同大会の形で玉川大学にて開催することになりました。両学会はどちらも国際的視野に立った教育のあり方に関する研究や実践を追求する学会ですが、研究課題も射程も会員の属性も異なります。しかし接点を持ちながらも視座の異なる両学会がコラボし、協同で合同大会を開催することで、両学会員間の交流や情報共有が促進され、より多角的な研究の視点が獲得されるきっかけ作りとなるのではないかと期待されます。

 また現在、人類社会はコロナ禍という急性的な危機に襲われていますが、同時に気候変動や格差社会、国際対立の尖鋭化など深刻な慢性的危機を抱えています。こうした危機状況を乗り超えるために国連の採択したSDGs「持続可能な開発目標」がいわば人類是として教育にも大きな影響を与えています。日本でもSDGsの推進拠点としてユネスコスクールが先導的な教育実践を展開していることもふまえ、共同企画としての公開シンポジウムではパリのユネスコ本部教育局でユネスコスクール国際コーディネーターを務める斎藤珠里氏に基調講演をして頂くことになりました。日本の異文化間教育および国際理解教育とユネスコとの連携を再構築していくためにも意義のあるシンポジウムになるのではないかと思います。また斎藤珠里氏の基調講演を受けてパネルディスカッションでの異文化間教育学会の佐藤郡衛理事長、日本国際理解教育学会の森茂岳雄会長およびユネスコスクール現場である大阪市立南小学校の池田花笑子教諭との対話にもぜひご期待下さい。

 合同大会は当初、玉川大学の校舎を使っての対面形式を予定していましたが、コロナウイルス感染状況を鑑み、全面的にオンライン形式で行うことになりました。6月12日・13日午前中の両学会の自由研究発表はZoomミーティングでの同期型で行います。6月12日のACCUワークショップ、同じく6月12日午後の両学会総会、情報交換会、6月13日午後の両学会の特定課題研究もZoomミーティングで行う予定です。6月12日午後の公開シンポジウムは人数が多くなるため、Webinarで開催いたします。

 今回は合同大会という特性を生かし、異文化間教育学会に参加申込をされた方は日本国際理解教育学会のプログラムに、日本国際理解教育学会に参加申込された方は異文化間教育学会のプログラムにご参加頂けます。

  • 異文化間教育学会第42回大会につきましては、こちらの大会ホームページをご覧下さい。
  • 日本国際理解教育学会第30回研究大会につきましては、こちらの学会ホームページをご覧下さい。
  • 公開シンポジウムのご案内につきましては、こちらのページをご覧ください。

異文化間教育学会第42回大会・日本国際理解教育学会第30回研究大会
合同大会実行委員長
小林 亮(玉川大学)