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50号「東アジアの国際交流と異文化間教育」

 近年の国境を越えた人的往来の増加は、人々のあいだで多様な接触・交流をもたらしている。日本を訪れる外国人数もまた年々増加している。特に、東アジアから来訪する外国人の増加が著しい。東アジアについては、歴史的に相互に交流があり、東アジア共同体のように地域共同体の建設構想などもなされてきた。近年は、歴史認識問題などをはじめとする外交上の対立が目立ってはいるものの、歴史的には中国や朝鮮半島から多くの留学生が来日し、現在も留学による国際移動は一定の割合を占め、相互の交流や理解が進められてきた。このように、東アジア地域での相互交流は歴史的に長く、現在も継続して進展していると捉えることができる。

 しかしながら、東アジア地域の緊密な経済関係に比べ、これらの地域間における異文化間教育の現状や実践などに関する情報共有はあまり進んでいないといえるだろう。そこで、本特集号では、東アジアにおける国際交流をテーマに、これらの国々をつないでいる異文化間教育の研究や実践に焦点をあて、東アジアの地域間連携の発展に異文化間教育研究はどのように貢献していけるかについて探ろうというものである。ここでの東アジアとは、日本・中国・朝鮮半島・台湾・モンゴルを対象とすることにしたい。

 この特集に沿ったテーマには、大学や学校、行政、学会、民間団体の交流、姉妹都市交流、集団や個人の交流などが挙げられる。この特集においてさまざまな研究が紹介されることにより、それぞれの国々の間の教育実践・地域実践などを通して相互の理解がさらに深化し、今後の更なる地域間交流・連携、歴史的な葛藤を乗り越える教育の構想などに有益な示唆を与えられることを期待している。

国際交流:大学や学校、行政、学会、民間団体の交流、姉妹都市交流、集団や個人の交流など、国境を越えた異文化間の交流

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