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56号特集論文
テーマ:コロナ禍と異文化間教育

 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の爆発的な感染拡大は、我々の社会を一変させ、今もさまざまな影響を与え続けている。最初の感染から1年以上が経過した今日でも、その先行きは未だ不透明であり、収束のめども立っていない。そのような中で我々は常に変わり続ける状況への変化に対応することが求められている。コロナが与えた影響は、医療、環境、経済、教育、就労、介護、コミュニケーション、移民など広範囲にわたるが、コロナによって、これまで見えなかった多くの問題や格差、課題が顕在化したとも言える。国内外の移動の制限や、人々の孤立化、教育の断絶や情報格差、失業や経済の停滞など枚挙にいとまがない。
 一方、視点を変えれば、それは新たな可能性の発見とも言える。ICTを利用した学校教育のあり方やディーセントワークと呼ばれる働き方、オンラインによるコミュニケーションの発展など、対面を超えた新しい「場」の創造は、これまでと異なる視座からの研究の必要性を求めるものとなろう。
 コロナ禍は現在進行中であるだけに、研究成果や報告も限られており、論考としての知見も多くはない。しかし、異文化間教育学を研究するものにとっては、途中経過であっても事象の一つ一つを丁寧に記述し、まとめておくことは、ウィズコロナ/アフターコロナの社会のみならず、未知のパンデミックや自然災害に対応しうる社会構築への貢献であり、何を継承していくべきかを考える重要な視点を提示すると思われる。
 このような今日的状況を踏まえ、本特集では「コロナ禍における異文化間教育」に関する論考を募集する。研究論文のみならず調査報告や実践報告、海外の動向も広く共有することで「今、異文化間教育ができることは何か」を検討し、その意義や発展可能性を探る契機としたい。

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