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第21回異文化間教育学会研修会のお知らせ
研修テーマ ダークツーリズム
「時代を越え、文化を越えて徴用犠牲者の声を聴く
―「70年後の遺骨返還」から私たちは何を学ぶのか―」
概要  戦時中、北海道幌加内町の名雨線・雨竜ダム建設工事には、日本人の他、朝鮮半島出身者も多数徴用されていました。粗末な食事と工具,厳しい労働、そして冬のマイナス30度を下回る寒さと深い雪に、多くの犠牲者が出ました。戦後、その存在はほとんど語られることもなく、忘れ去られようとしていました。そうした中、1970年代よりかれらの尊厳を取り戻すため、遺骨の発掘活動が始まりました。そして2015年、ようやく115名の遺骨が韓国に奉還されました。
 本企画では、遺骨が発掘された雨竜ダム近辺、そしてその遺骨が長らく安置されていた光顕寺(現・笹の墓標展示館)を訪れ、犠牲者を追悼する“ダークツーリズム”を行います。
 遺骨の発掘と韓国への遺骨返還を主導してきた殿平義彦氏(浄土真宗本願寺派深川一乗寺住職)のお話を聞き、過酷な労働で多くの労働者が犠牲となった雨竜ダムへ足を運びます。(ダークツーリズムは、遺骨返還事業を実施したNPO法人東アジア市民ネットワークとの共同開催です)
 70年の時を越え、日韓の文化の違いを越えて、「人としての尊厳」という共通の価値に辿り着くことは容易ではなかったと思われます。この「戦時中の徴用犠牲者の遺骨返還」は、地理的、時間的な隔たりと、文化的な差異、そして当事者性という心的距離の交差する複雑な「事柄」です。
 殿平氏の語りから遺骨返還の道のりを辿り、この問題に向き合い、語り合います。ダークツーリズムへの参加を通して、異文化間教育学に携わる者として、相互性・関係性・創造性(あるいは変容性)をもって、教育実践課題として、あるいは、新たな研究課題として捉え直すことに挑みましょう。是非、ふるってご参加ください。
日時 2017年11月4日(土)−5日(日)1泊2日
集合場所 北海道幌加内市朱鞠内 笹の墓標展示館(旧光顕寺)・雨竜ダム・朱鞠内共同墓地
プログラム プログラム(行程):2017年11月4日(土)−5日(日)

〈11月4日(土)〉
12:30
旭川駅北口(中央入り口)*一般車乗降場前
13:00
旭川空港集合(1F国内線到着ロビー)
14:45
笹の墓標展示館(旧光顕寺)到着
15:00〜17:00
  • 講演「死者を届け、死者から学ぶ」
    講師:殿平義彦氏(浄土真宗本願寺派深川一乗寺住職)
    小林千代美氏(東アジア市民ネットワーク副代表)
  • ドキュメンタリー映画「So long asleep」(邦題:長き眠り)の視聴
17:00〜18:00
「文化間の差異をどう捉えるか―異文化間教育学の視点から」(仮)
話題提供:中川祐治・塘利枝子(異文化間教育学会企画交流委員会)
18:00〜19:00
食事準備(きのこ鍋作り)交流
19:00〜
晩御飯・懇親会

宿泊:ふれあいの家まどか

〈11月5日(日)〉
10:30〜13:00
昼食休憩を含む
フィールドワーク(雨竜ダム、共同墓地・笹の墓標展示館)
ガイド:小野寺正己さん(NPO法人東アジア市民ネットワーク
顧問/ 元拓殖大学北海道短期大学助教授)
13:00
笹の墓標展示館出発
15:30
旭川空港着(解散)
16:15
旭川駅着(解散)
★11月4日(土)の集合時間及び場所、11月5日の解散時間及び場所については、参加者が確定後に、最終調整いたします。

■講演者 殿平善彦さんのプロフィール
NPO法人東アジア市民ネットワーク代表理事/浄土真宗本願寺派一乗寺住職
1945年北海道深川市生まれ。龍谷大学大学院文学研究科中退。空知民衆史講座代表、強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム共同代表。2005年から韓国「日帝強占下強制動員被害真相糾明委員会」海外諮問委員。1976年から北海道におけるタコ部屋労働者、朝鮮人強制労働犠牲者の調査と遺骨発掘に取り組む。1997年朱鞠内で日韓(後に東アジ アと改称)共同ワークショップを開催。2003年より本願寺札幌別院の強制労働犠牲者遺骨調査をはじめ、猿払村での遺骨発掘などに取り組む。2015年韓国に115体の遺骨を奉還する。2016年外交部長官より表彰を受ける。
定員 10名(定員に達し次第、受付を終了いたします)
参加費 参加費:12,700円((交通費・宿泊費・食事(3食))
【旭川空港/旭川駅⇔朱鞠内の交通手段】 本企画でチャーターする車で往復します。
【宿泊施設】ふれあいの家まどか(元小学校)(株)朱鞠内観光振興公社
住所:074−0742北海道雨竜郡幌加内町字朱鞠内
TEL:0165-38-2266 / FAX0165-38-2181
★タオル、歯ブラシ、ゆかたなどのアメニティはありませんのでご持参ください。
お申し込み ■お申し込み
2017年8月19日〜9月30日
■お申込み先
企画・交流委員会:齋藤眞宏(旭川大学)
e-mail:saitoum@live.asahikawa-u.ac.jp
下の内容を明記してお申込みください。
1.お名前 
2.ご所属(立場)
3.連絡先(e-mail・電話)

■主催:異文化間教育学会企画・交流委員会
 齋藤眞宏(旭川大学)、中川祐治(福島大学)
 NPO法人東アジア市民ネットワーク 小林千代美
 (NPO法人東アジア市民ネットワーク副代表理事・事務局長/元衆議院議員、現在千歳市議会議員)

ワークショップのお知らせ
研修テーマ 異文化間教育学におけるライフストーリー研究の方法
―「朱鞠内ダークツーリズム」の報告をもとに―
概要  異文化間教育学におけるライフストーリー研究に関するワークショップです。京都大学の倉石一郎氏による講義のあと、演習形式で、フィールドワークで得られた語りのデータをもとに、ライフコース研究の進め方について学びます。講義では、倉石一郎氏に、ライフストーリー研究は、異文化間教育学が対象とする「人々の移動に伴い複雑化・多様化する社会・文化」をどのように描き得るのか、また、方法論として、語られたデータにいかに向き合いストーリー化していくのかについてお話しいただきます。演習では、まず、本ワークショップに先立ち実施される北海道幌加内町の「朱鞠内ダークツーリズム」(同委員会企画)の報告を行います。このダークツーリズムでは、朝鮮半島出身者の徴用犠牲者の遺骨が発掘された場所へ足を運び、遺骨返還活動の主導者の語りを聴きますが、参加した方に、その経験とフィールドで得られた語りを紹介いただきます。この報告内容をもとに、研究課題を設定してデータを分析し、その結果から、語り手のライフストーリーの作品化を試みます。
 ライフストーリー研究の方法に関心のある方、オールドカマーの研究に新しい視座を得たいと思う方、是非ご参加ください。
日時 2017年11月18日(土)13:00〜17:00
場所 東洋大学 白山キャンパス
http://www.toyo.ac.jp/site/access/access-hakusan.html
プログラム
13:00
開会
13:10〜14:00
講義「異文化間教育学におけるライフストーリーの方法」(仮)
 講師 倉石一郎氏 (京都大学)
14:10〜17:00
ワークショップ
(1)「朱鞠内ダークツーリズム報告」参加者より
(2)演習
「朱鞠内ダークツーリズム」の経験から、ライフストリーリー研究をデザインする
17:00
閉会
定員 30名
参加費 会員:1,500円 非会員:2,000円(当日、会場で申し受けます)
お申し込み ■お申し込み先:こくちーずpro.
http://www.kokuchpro.com/event/IESJWS/
■お問い合せ:iesj.kikakukoryu@gmail.com

■主催:異文化間教育学会企画・交流委員会
 コーディネータ:齋藤眞宏(旭川大学)・中川祐治(福島大学)・齋藤ひろみ(東京学芸大学)・内田千春(東洋大学)

 
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