「読書会」(オンライン)は、毎回1冊の本をテキストに定め、著者と参加者が自由に語り合う相互のフィードバックの場です。
異文化間教育の実践と研究に関心を持つ皆さんでテキストを読み合い、対話を通して異文化間教育研究が持つ可能性を広げ深めていくことを目的としています。関心を共有する皆さんと、著者を交えて研究交流する貴重な機会です。学会員以外の方も、みなさまどうぞふるってご参加ください。
必ずしもテキストを読んでいなくても参加が可能ですが、著者の論文等を読み、事前にご意見をもって参加いただけますと幸いです。
2023年度第1回読書会(オンライン)
日時
2023年11月4日(土)10:00-12:00(終了時間は予定)
テキスト
野入直美 編著(2022)『沖縄のアメラジアン 移動と「ダブル」の社会学的研究』ミネルヴァ書房
概要
研究者でありつつアメラジアンスクールの運営にも関わってきた筆者の、20年もかかってしまった「どう考えても長すぎるアクションリサーチ」のでこぼこさ加減、公民連携で生徒を進学させるときに繰り返されて苦しかった「ちょっとした確認」のエピソードなどを話題提供します。ここには理想的な多文化共生の姿などはありません。むしろ「沖縄のアメラジアン」という視点を用いて、「多文化共生」というものを改めて問い直してみたいと思います。ご参加の皆さまとのやりとりの中から気づきや学びが広がるひとときをご一緒できればと願っています。
参加上のお願い
事前に書籍、または以下の論文を読んでからご参加ください。
- 野入直美(2014)「アメラジアンの子どもを育てるということ―日本人の母親によって経験された相互行為―」『異文化間教育』39号、33-50.
- 野入直美(2016)「越境と地域アイデンティティー沖縄県金武町を事例としてー」『社会学評論』67 巻 4 号、448-465.