特定課題研究
特定課題研究
異文化間能力を生かす-実践に向けて
技術革新に伴いグローバル化が加速する中で、異なる文化との接触や交流は、日常化している。一方で、地球規模の相互依存は進行し、異なる人々と協働して、問題解決を図っていくことに迫られている。地球の縮小化が進み、文化的に異なる人々との相互の交流や依存が深まる今日的な状況に直面して、異文化間能力(intercultural competence)は、だれにでも求められる資質・能力の一つとなったといえる。 本特定課題研究ではこれまで、重要性を増している異文化間能力の概念に焦点をあてて検討を進めてきた。1年次は、異文化間能力という概念そのものを対象とし、異文化間教育学会を構成する会員の多様な視点から、異文化間能力とは何かについてその構成要素やモデルについて検討した。こうした議論を踏まえ、2年次である本年度は、異文化間能力という概念を使い、いかにその育成や評価に生かしていけばよいのかなど、異文化間能力の活用について考察している。