ご挨拶
異文化間教育学会 第41回大会ご挨拶
2020年の異文化間教育学会年次大会は、当初6月13日(土)、14日(日)の両日、秋田県秋田市の国際教養大学で開催の予定でしたが、新型コロナウィルス蔓延のため、現地開催を中止し、オンラインでの開催とさせていただくこととなりました。3月半ばまでは、通常どおりの開催を目指して準備を進めておりましたが、驚異的なスピードで日々深刻化していく感染拡大の状況を鑑み、オンラインによる実施という決断に至りました。参加申込みをしていただいたみなさまには、多々ご不便をおかけすることになりましたが、どうぞご理解いただければと思います。
ウィルスの拡散によって、私たちは少し前までは想像もしていなかった事態に直面しています。コロナ禍のもたらす負の影響は計り知れませんが、その中でも、いえ、だからこそ、この事態から何が学べるのかを前向きに捉える姿勢が問われているのではないかと思います。教育現場や職場では、ICTを活用した多様な学びの提供や柔軟な働き方が、大きく前進する可能性もありそうです。移動を伴わない交流の方法も考えられていくことでしょう。本大会では、このようなポストコロナの時代における異文化間教育の新たな視点や課題も見据えながら、オンライン開催としてその第一歩を踏み出せればと願っております。慣れないことで、不手際も多いことが予想されますが、みなさまのご協力を切にお願いする次第です。
本学の緑豊かなキャンパスにみなさまをお迎えして、24時間オープンの図書館をはじめ、文字どおり寝食を共にしながら学ぶ学生たちの様子などをご覧いただくことができないのは甚だ残念ではありますが、何よりも現状の一刻も早い収束を願いつつ、またの機会を待つことといたします。
それでは、記念すべき最初のオンライン大会へのみなさまのご参加を心よりお待ちしております。
異文化間教育学会
第41回大会準備委員会
委員長 阿部 祐子